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X15 大川隆法『糸川英夫の霊言』2014年9月26日 抜粋/理系霊言の致命的なミス/理系さん解説

・人間万華鏡
・東大時代の下宿、向かいのバレエ教室
・慣性の法則を理解していない
・引力は磁力ではない
・エネルギー保存の法則を理解していない
・深海生物は別に不思議ではない
・大川イタコの暴走
・これがHSUのテキスト
・おまけ 小ネタ&ツッコミ集

*著作権法 第41条
写真、映画、放送、その他の方法によって時事の事件を報道する場合には、当該事件を構成し又は当該事件の過程において見られ、若しくは聞かれる著作物は、報道の目的上 正当な範囲内において複製し及び当該事件の報道に伴って利用することができる

■大川隆法『ロケット博士糸川英夫の独創的「未来科学発想法」』2014年9月26日

◆質問者紹介
*小林健祐〔早賢〕
東京大学経済学部。通商産業省 課長補佐。1991年 景山民夫らとともに朝まで生テレビに出演。

*近藤康司〔海城〕
詳細不明。霊言収録時、幸福の科学大学 準備室副室長

*梶 敦次 Kaji Atsushi
詳細不明。霊言収録時、幸福の科学大学 準備室主任


◆人間万華鏡 p16-p17
大川隆法:私も文系としては変わった人間だとは思いつつも、「理系の人の発想法や考え方などを学んでおくことも大事なのではないか」と思って、そうしたものも一通り勉強しました。

法学部でロケットや航空機の研究を学ぶ必要があるかどうか分かりませんが、物事の考え方や発想、「なぜそういうものをつくったのか」といったことに関心があったわけです。そのため、私は、ロケット博士である糸川先生の本をすべて読み、数学者である岡潔先生の全集もすべて読んだという、法学・政治学系としては非常に変わった人間で、昔からそんなところがありました。

初めてのことは何でもやってみようとして、首を突っ込んでみるということでは、私も「人間万華鏡」のような存在なのかもしれません。

◆東大時代の下宿、向かいのバレエ教室 p22-24
大川隆法:(糸川先生は)また、趣味でバレエも習っていたと記憶していますが、確か、貝谷バレエ団だったと思います。ちなみに、貝谷バレエ団は、東京都世田谷区の東松原にありました。私の下宿近くに羽根木公園があったのですが、その入り口の横辺りにあったのです。ただ、去年(2013年)ぐらいに見に行ったときには、マンション業者によって解体されていたので、すでに建て替わっているかもしれません。

なお、貝谷バレエ団の建物は鉄筋四階建てだったのですが、当時、私の下宿は、その道路の向かい側にある、少しこんもりした敷地に建っていました。そのため、木造二階建ての二階にある私の部屋からは、貝谷バレエ団の四階のレッスン場が水平に見えたのです。まあ“絶景”でございました。(笑)(会場笑)

大川隆法バレエ教室800×493

大川隆法:昼間はよく見えないのですが、夕方からライトが灯ってくると、なかなか見物であって、周りは暗くなっているのに、レッスン場のところだけがスタジオのように明るくなるわけです。手すりが横にあり、そこで「一、二。一、二」と足を上げて踊っている練習風景が全部見えました。「ちゃんと勉強しとったのか」と言われる可能性もありますが、たまたま位置的に真正面に見えたのです。(笑)(会場笑)

もちろん、向こうだってこちらが見えないわけではないので、お互い五分五分であって、とやかく言われる筋合いは、まったくないのでありますけれども。いずれにせよ、こたつで よく勉強していた私が目を上げると、たまたま真正面で足を上げているという状況であったのです。

そのように、東大在学中、貝谷バレエ団のバレエを見続けていたので、意外に幸福の科学学園のチアダンス部の発祥は、もしかしたら私の頭の中にあるかもしれません。バレエの練習風景を何年間も見ていた記憶が脳の中に残っているので、「このように練習しているのだ。こういう踊り方なのだ」ということを、だいたい知っているわけです。

◆慣性の法則を理解していない糸川イタコ p94-98
糸川英夫:まあ、宇宙航法の原理から見れば、二十分ぐらいでアメリカに行けなければおかしいよね。本当は、その程度でね。

だから地球は自転してるから、じっとしてても勝手に動いてくれるところもあるから、それを上手に利用すれば、移動しなくても、実は大陸横断や太平洋を横断できる可能性もあるんだよね。

小林:ああ……

糸川英夫:地球は回転しているでしょ?だから、上へ上がって、この回転の側にいて、ちょっと待ってから降りるだけで、実は、飛ばなくても行けることもあるんだよな。

小林:これは、すごい!「回転して移動する部分」を利用するわけですね?

糸川英夫:地球の自転を利用すればいいよ。“勝手”に、ものすごい速度で自転しているので、地球がせっかくコマみたいに回転してくれているのに、逆方向に行こうなんて思わないで、上手にその回転を、自転を利用すればエネルギーも移動距離も非常に少なくていける。例えば、上へ上がって、下がっただけで着地できる可能性はあるねえ。
(中略)
小林:そうですね。これはすごい!これは公開したくないですね。(笑)。この発想は百億円ぐらいの価値があります。すごいですね。

糸川英夫:だから「エネルギーに乗せて飛ぼう」と思うところの発想が、まだ甘いんで。「地球が回転するのを待ってて、降りたらいいだけ」っていう考えであったら、まあ、あれだよね。

◆理系さん解説
*つまり糸川英夫イタコ守護霊理論では・・

 ●   ●
 ↑ ⇒ ↓
 ━   ────━
 A   B   A

地球の地面は一定速度Vで右へ動いている

註:上図において「⇒」は時間の経過を表す。●は人が乗った乗り物を表す

つまり上に上がってる間に地面が勝手に進むので、上に上がった地点Aとは違う位置Bに乗り物は到着できるだろうってわけだね w

*しかし、実際は どうかというと・・

●        ●
↑  ⇒     ↓
━    ────━
A         A

*なぜ、こうなるか?大川隆法は造物主なのに知らないらしい。ん、大川はこれが不思議だって? 大宇宙の創造神ということは、大宇宙の法則そのものを創り出した本人なのだが、慣性の法則を理解できていないようです。

まずは、この動画をご覧ください。

∮YouTube
・おもしろ実験 慣性の法則を調べよう 0:50(50秒)
http://www.youtube.com/watch?v=MjAJU3eeXzQ

慣性の法則780×590

*動画が見られない場合の内容説明
動画において、台車を下り坂に置いて動かすエネルギーを与える。この台車から小さなボールを垂直に(真上に)打ち出す装置があり、坂で台車を動かして平地になったところで、ボールが打ち出される。宙に浮いて重力によって下に戻って来る。横からボールの軌道を見ると真上に打ち出しても斜め前方(台車の進む方向)に打ち出され、放物線を描いて台車と同じ方向にボールが落ちる。先ほど打ち出した台車も移動しており、すっぽり元の台車のところにボールが戻る。

*糸川イタコ霊言の例えで言うと
台車は等速度で動いてる地球の地面。ボールは垂直に打ち出す乗り物。結果、滞空時間に関係なく、地球の自転エネルギーのみで移動しようと思っても、元の場所に戻って来るだけで、全く移動はできない。

*理由(理系さん解説)
慣性の法則により、物体は外力が加わらない限り、元の運動を続けようとする。つまり地球が速度Vで動いている時、上に上がった乗り物(物体)も、同じ速度Vで動き続けようとする。

これは、乗り物が空中に浮いていようが変わらない。だから地球と乗り物は、同じ方向に速度Vで動き続けているので、乗り物が落ちてきても、そこは上にあがった時の元の場所と同じになる。

航空工学・宇宙工学者の糸川英夫博士(本物)が、高校物理程度の「慣性の法則」を理解していないわけがなく、本物の糸川博士が、こんなことを言うはずがない。

それでも、質問者の近藤康司は「慣性の法則」で上記の結果になることを分かっていたらしく、以下のように質問するが、当の大川のほうは、質問の意味すら理解できていない様子を出版してしまったのが、こちら

p98-101
近藤:そのためには「慣性の法則」で一緒に回ってしまうところをフリーにするような、何らかの仕組みが必要かと思うんですが。

糸川英夫:そう、そう、そう、そう。できるでしょうね。考えればできないことはないでしょうね。それは「考え方」ですが、それがやっぱり“未来への扉”でしょうね。

近藤:新しい航空技術など、そのあたりは どうでしょうか。

糸川英夫:自然にあるエネルギーは使えるだけ使わないと損だと思うので、使えるだけ使った上で、どうやってそれを操縦できるかだね。

これは、そんなに難しい原理ではない。リニアが発明されている以上、原理的には難しくないんですよ、実は。

小林:ええ、そうですね。

糸川英夫:実は、ありえることなんですよね。

小林:あれ(超伝導)も、完全に解明されているわけではないのに、商品化して使ってます。なんで浮くのか、分かっているようで分かってないですからね。

*会話の整理
近藤康司がナイスツッコミ!ほんとはこう言いたい「大川総裁、それだと元の場所に戻ってくるだけですが、なんらかの方法で、慣性の法則からフリーになる技術がないと、総裁の言う結果にはなりません」と、質問者としては これ以上ないぐらい良いアシストだったのだが

当の大川イタコは「そう、そう、できるでしょうね。それは“考え方”、“未来への扉”」と科学者とは思えないような科学的には無意味な発言をする糸川イタコ。それでは納得できるわけがなく、近藤は更に技術的な説明を求めるが、糸川イタコは こう返す「自然にあるエネルギーは使わないと損だと思うので、どうやってそれを操縦できるかだね。難しい原理ではない。リニアが発明されている以上、原理的には難しくないんですよ、実は」と、やっぱり、地球の自転(自然エネルギー)を動力として移動できると思ったままです。それを操縦するにはリニアのような反重力装置を使うといいと言ってます。ここは再び理系さんに解説してもらおう。

*理系さん解説
万が一、重力に反する装置が出来ても慣性力は無くならない。慣性力と無重力は関係無い。従って自転の方向に流される事は決して無い。宇宙飛行士は自由落下状態の飛行機の中では無重力訓練を受けるが、あの時点で慣性力が無くなっていれば、乗組員は全員飛行機の壁を突き破って外に放り出される

そして、物体に掛かっている力の源泉は力学的に区別できないので「地球の自転の影響力」のみを排除することもできない。何もない宇宙空間に投げ出されるしかないな
(理系さん解説ここまで)

つまり、リニアの技術では、慣性を無力化することはできない。慣性の力を無力化する技術がないと操縦することはできないので、糸川イタコのいい加減な技術指導が露呈。浅い知識で科学者ぶると、こういう会話になるという見本ですね。

●おまけ 糸川イタコ設定の検証
*糸川イタコ「太平洋とかを20分で横断する。ちょっとね、上に上がって静止するわけ、その間に地球が自転してるんだから、時間が経てば降りちゃえばいい」

仮に、慣性の法則を無視した糸川イタコの設定で、上空静止の移動が可能だったとしても、地球の自転方向は左巻きなので、日本から出発するとアメリカどころか、反対方向のユーラシア大陸の どこかに着いてしまう。

仮に、地球の自転方向が右巻きで太平洋方向に移動することが可能だったとしても、地球の赤道で自転速度は時速約1700km、太平洋間は1万Km程度だから、約6時間。糸川イタコの20分では無理。

*糸川イタコ「自然にあるエネルギーは使えるだけ使わないと損だと思うので」

横移動は、慣性を無視して地球自転で自然に移動が可能であるとして、真上に打ち上げて人工衛星の静止軌道に乗せるには膨大なエネルギーと人と時間とお金が掛かる。

静止衛星軌道が地上37000km。これが打ち上げて地上に戻って来られる最大高度で、静止軌道上ぴったりだと、重力と遠心力が釣り合って、静止衛星のように同じ高度を回り続け地上には落ちて来ない。その高度以上だと、重力より遠心力が大きく、宇宙の彼方に飛び出して地上には戻って来られない。そのため、打ち上げて戻って来られる最大高度は静止軌道の少し手前まで。そこまで行って静止すると、あとは重力で落ちる。h=(gt^2)/2だからt=2700s程度。約45分で地上に落ちる。するとその間に1300kmしか進めない。これは、およそ本州の長さ。

上空に37000Km打ち上げるエネルギーを進行方向に向けて、移動エネルギーにしたほうが、よっぽどエネルギー的にも効率がいい。糸川イタコの言う「自然にあるエネルギーは使えるだけ使わないと損だと思うので」という理由で提案した、真上に打ち上げる移動方法はエネルギーの無駄。


◆地球の引力は磁力ではない
p80
糸川英夫:それから、新しいエネルギー源として、もしかしたら、宇宙から来る「宇宙線」のなかに……。まあ「宇宙線」っていうのは、つまり“光線”だよね。そのなかにエネルギー源になるものがある可能性もあるわねえ。

p106-109
小林:(渡り鳥は)例えば、ある種の、地球の北極と南極の磁力線を感知できたりして…

糸川英夫:そう、そう、そう、そう、そう。だから、方向について、人間が分かっていない「何か」を感知している可能性はあるということだね。

小林:そうですね。それを感知でき、キャッチできるなら、先ほどの宇宙線の話ではないですけれども、それをエネルギーに転換することも可能になってきますね。

糸川英夫:うん、そう、そう。確かにそうだなあ。だから、エネルギー問題なんていってもね、もうすでにあるのよ。地球の自転する力もあるし、引力なんていうのは もう無限にあるよね。これは磁石ですから。地球自体が磁石で、とにかく物を下に落とす力、吸いつける力があるわけなので、引力そのものがエネルギー源になるわけですよ。

◆理系さん解説
糸川博士(本物)は、東大航空工学科出身の秀才だ。小学生じゃあるまいし、引力の原因が磁力なんて言うわけなかろうが。

ちなみに大川は『ガリレオ霊言』でも同じことを言っている。およそ1年前の霊言だが全く学んでない。というか、大川の周りにも理系出身者は数多くいるはずだが、誰も大川の基本的なミスを指摘できないまま、間違いを繰り返させている。大川に意見できる気骨のある者は、とうの昔に大川が粛正してしまって、今はイエスマンしか残っていない。いや会内では「イエスマン」とは言われない。「信仰心が篤い」と言うのです。結局 独裁者は己の力量で組織の限界を決めてしまう典型的な例が、この理系霊言の致命的なミスである。

 *大川隆法『ガリレオの変心』2013年5月14日
(ガリレオ守護霊)
「たとえば地球自体も磁石のはずなんですよ。」

「物が地球の中心に向かって落ちるというところから見れば、一種の磁石であることは間違いない。」

「磁石だから地球の中心に向かってどんな巨大な物でも落ちていくし、ロケットのようにすごい噴射力をもってる物でも、ものすごい力を出さなければ大気圏外に出るのは難しいですね。普通は出られないで落ちてきます。」

「それだけ強い”磁力”を持っているけれど、普通の人は数十キロの重さしかないけれど、それくらいの重さしかない人でも、足を地面から上げて歩ける。」

「これだけ強い”磁力”をもったものであれば、普通はくっついたら離れないぐらいの力があるはずなのに、なぜか歩ける。」

「歩けるけれども”磁力”は働いている。このことを一体どうやって説明すればいいのか。」

「地面に足がくっつかないのは本当に不思議ですよねえ。」
 

地球は北極がS極、南極がN極に帯磁した磁石ではあるけれど、地球の中心方向への力とは何の関係もない。重力は重力であって、地球の重心方向への引力として作用しているが、電磁気力ではない。

もし地球の引力を磁力で説明しようとすると、地球のコアと地表がそれぞれN極とS極に帯磁していることになるが、そうすると、それに磁力でくっついている我々の足と頭が、それぞれN極とS極に帯磁していることになる。もしそうだとすると、我々がお互いに頭を近づけたときに 同極同士で斥力が働いて、頭どうしが互いに反対方向へ弾きあうことになるが、無論そんなことはない。さらに、非磁性体である我々がそのように強く引きつけられているとしたら、鉄製品なんか強力に地面に貼り付いて持ち上げられないだろう。

それ以前にそもそも人体は反磁性体なので、地球が強力な磁石であればあるほど、引力どころか、逆に反発力を生じて宇宙に すっ飛んでいってしまう。

糸川英夫:「引力をエネルギーに変える方法」を考えれば、無限にエネルギーが取り出せるし、かなりクリーンなエネルギーが出る可能性はあると思いますね。

小林:究極のクリーンエネルギーですね。

糸川英夫:引力をエネルギーに変えられたら、たぶんクリーンエネルギーになると思いますね。でも、このエネルギーを使っているのは後楽園(東京ドームシティ)ぐらいでしょ?

小林:(笑)

糸川英夫:後楽園のジェットコースターみたいなもの(スーパーバイキング ソラブネ)で、エネルギーを使わずに、振り子みたいに、行ったり来たりしてるから、かなり省エネ候補だと思いますが、どうでしょうかねえ?

(右腕を振り子のように振りながら)実際、計算で行けるところまでこうしながら、だんだん止まっていくんだろうけど、あれは十分に引力をエネルギーとして使ってるわけねえ。

小林:そうですね。

◆理系さん解説
引力は磁力ではないという致命的なミスは既に述べた。糸川イタコの言う「引力をエネルギーに代える方法」として、月の引力と地球の自転を利用してエネルギーを取り出しているのが潮汐発電である。ただし、これはコストパフォーマンスが悪く、太陽発電が良い。

引力そのものはエネルギーではない。引力(重力)に逆らって、位置エネルギーを蓄えて、それを運動エネルギーに変えてやるわけだ。 位置エネルギーを蓄えるには、他の動力を使って仕事をしてやる必要がある。引力を利用してタダでエネルギーを得るのでは決してない。

初めに外部からエネルギーを持ってきてやり、位置エネルギーに変えて、あとは振り子運動で位置⇔運動エネルギーの相互変換が起きるだけ。

大川の発言からすると、この「エネルギー保存の法則」すら知らなくて、タダでエネルギーが得られると思ってる。造物主のくせに。 だから、遊園地の乗り物であるソラブネが、エネルギーを使わずに動いているというのは大きな間違い。こんなのは中学の理科で習うことだ。それすら知らんとは。こんなことを糸川博士(本物)が言うはずがない。


◆過酷な環境下で生きる「深海の生き物」の可能性
P.69-70
糸川英夫:ほかにもさあ、生き物なら、海の底、つまり、海面から何千メートルの深海にもまだいる。例えば、カニにしても、その甲羅は手の甲ぐらいの大きさだとして、これに何トンもの水圧が掛かっている。

小林:そうですね。

糸川英夫:だけど潰れない。これは、やっぱり不思議だよなあ。あるいは深海の生き物が浮上してきたときに、まあ爆発はしないまでも、なかには膨張してしまうものもあると思う。だけど不思議なことに、深海の生き物が浮上してきても、まだ、いちおう、そのかたちを保ってるものは、かなりあるわけだよね。

最近は「ダイオウイカが、たくさん浮いてきてる」と言われてるけど、大きいやつは十五メートルぐらいもあります。あれも、何百メートルも下にいるわけだから、普通は、あのイカの体に、ものすごい水圧が掛かってるはずで、八メートルとか十五メートルとかいうようなダイオウイカが水面まで浮かんできたら、爆発するぐらいの膨張になるはずなのに、まあ、死んだりしてはいるけれど、爆発するような膨張にはなってない。これは、実に不思議な、弾力性のある素材だね。

小林:そうですね。

糸川英夫:珍しいものだよね。

◆理系さん解説
深海生物は空気を体に内包していないので、潰れることはないのだ。例えばトーフでも深海に持っていくとする。大川は潰れるって思うだろうが、トーフは潰れない。基本的に個体(例えば甲羅)や液体(水)で体が構成されている生物は深海で潰れることはない。空のドラム缶を沈めると簡単に潰れるが、水を満たしたドラム缶はつぶれないのだ。こんな原理を東大工学部の糸川博士が知らないはずがない。

P.71-72
糸川英夫:そう、そう。自然界では、どういう装置で、それができてるのか。例えば実際に、ここにカニが歩いているとして、まあ九十九里浜にはカニがたくさんいるんだろう?おたくの精舎には、カニがたくさん這ってんだよ。その力二の背中に、ブロックを一つ載っけただけで、カニは潰れるわな。

小林:ええ。

糸川英夫:それなのに、深海にいるカニは、何トンもの水圧が掛かっても潰れないって、まこと不思議ですね。

小林:そうですね。環境によって、圧力に対する抵抗力が、自由自在に変わる素材というのは……。

糸川英夫:それを使えば、潜水艦ないし、その「しんかい6500」だったか?何だか知らんけども、ああいうもので、もっともっと底まで潜れるものをつくれる可能性もあるわな。

小林:宇宙船の素材にもなるでしょうし、いろいろなところに使えますね。

◆理系さん解説
深海ガニには水圧は均等にかかっている。しかし、地上でブロックなんぞ載っけたら、一方向圧なので潰れるのだ。だから素材は関係ない。深海艇は空気を内包しているので、潰れない様に球状をしていて、外殻を強度の高いチタン合金などで構成しているのだ。

こんな、ちょっと科学好きの子供でも知ってるようなことを、糸川博士が知らないわけがない。

◆大川イタコの暴走
ここら辺りで、大川の理系オンチの頭から煙が出て、技術的説明の限界に達したらしく、これ以後、質問者が技術的な説明を尋ねても、科学者としての回答ではなく、科学とは全く異次元のトンデモ発言を繰り返して、理系の知識不足をごまかすようになる。

p113-115
小林:ただ、惑星や衛星の重力圏でないところまで行くと、そこまでは今のロケット技術ですと、例えば、土星まで四年は かかってしまいますので。

糸川英夫:うん。

小林:(中略)そこを短時間で飛んで行こうとしたときに、どのような技術的飛躍が必要なのでしょうか。何かヒントを教えていただけるとありがたいです。

糸川英夫:僕の発想は、君らなんかと、ちょっと違うんだよなあ。君らは、土星に飛んで行くことを考えているけどさあ、僕なんか、そんなふうに考えないんですよね。

まあ、君らの霊査によれば「実際に宇宙人は存在して、地球に飛来している」と。これは、ぜひとも、みんな、捕まえてほしいっていうか、証拠が欲しいところだよな。ほんとはな。

p116-117
糸川英夫:だからねえ“ネズミ捕り”なんだよ、君。“ネズミ捕り”を仕掛けるんだよ。だから「部屋のなかまで来てさらってくれる」っていうんなら、ありがたい話です。向こうから来るんですから。「こっちから円盤を追いかけて捕まえる」っていうのは大変なんですよ。

小林:はい。

糸川英夫:逃げ方が すごく速いから、すぐに捕まらないですよ、あれは。だけど「向こうから来る」っていうんなら、これはありがたいんで。“餌”になる人間がいるんでしょう?よく狙われるタイプの人間が。ここを狙ってきたときに、ネズミ捕りの原理でパチンと下りて出られないようにする方法を考えて、捕獲すればいい。「解放してほしくば、技術を提供せよ」ということで、こちらから入手するほうが、早いのは早い。

小林:では大学が開学したら、それをやっていいんですね(会場笑)それをやっていいのか迷っていたんですけれども

糸川英夫:いやあ、UFOを飛ばす前にね……。だからUFOを飛ばすには金と時間がかなり要りますよ。UFOを飛ばす場合に「実際に飛ばしてるやつがおる」っていうんだったら、まあ、ちょっと、ずるいかもしらんけども、捕獲するほうが、早いことは早いよなあ。
(中略)
だから、夜中に地球に来て、あなたたちをさらっていっては、人体実験をしてるっていう、そんなのまで出てるんだろ? 向こうが、わざわざ部屋のなかまで入って連れにきてくれるっていうんだったら、これは、捕まえようと思ったら、捕まえられんことはないわけであって。

小林 宇宙人リーディングや科学者リーディングを行うと、だいたい、科学者の方の九割は、そうおっしやるんですね。

◆理系さん解説
*「科学者の方の九割は、そうおっしゃる」
星間航法を開発するのに、UFOを捕まえてしまえってのは、UFO自体の実在が証明されていないのだから科学的でない。だから普通の科学者ならばあり得ない発想で、そんなこと言うわけない。「九割もの科学者の意見」というのは、大川イタコで科学者設定のひとが、いつもの調子でインチキ霊言をして同じことを言っていたという意味。

だいたい、小林が短期間での星間航法のヒントを質問しているのに、UFOを捕まえ、宇宙人を尋問するだなんて大川しかこんな安易な発想せんわな。

p120-121
:具体的には宇宙人が好むものとか、そういったものでトラップにかけて……

糸川英夫:だから、好む女性とか、好む男性とかがいるんじゃないの?この前も、誰かねえ、宇宙人が好む肛門を持っている男性もいたらしいじゃないですか(『宇宙人によるアブダクションと金縛り現象は同じか』幸福の科学出版刊参照)

:はい(苦笑)

糸川英夫:だから、肛門に何か、棒みたいのを突っ込んで、グリグリされたとか。宇宙人にも変態がいて、そういう趣味の人がいるから、特殊な肛門を持った男性が好きなんだろうよ。こういうのが“餌”だよね。そういう“餌”を逃す手はないよねえ。やっぱり“餌”による“ネズミ捕り”が必要です。

p127-129
近藤:未来産業学部で“宇宙人ホイホイ”を使って……(笑)(会場笑)

糸川英夫:“宇宙人ホイホイ”ねえ。だから、何に引っ掛かって吸い寄せられるんか、なんで脱出ができなくなるんかを考える。

近藤:ちょっと研究してみます

糸川英夫:いや、あれだけ目撃例があるんですからねえ。捕まえられないっていうのは、やっぱりねえ、それを捕まえようとする努力がないからだと思いますねえ。「本気にしてない」「宇宙人なんかいない」なんていう勢力が強いから、そういうふうにならないんです。本気でちゃんとホームステイしてもらおうと思えばホームステイは可能です。

それで“餌”というか“獲物”になる人は志願兵みたいに募集して“獲物”になっても構わない。その代わり、授業料が免除の特典が付くから、宇宙人の獲物になってくれないか。君を好きでなくて、一週間たっても来てくれないようなら解放するとかね。まあ、その場合、なるべく親もそういう「宇宙人カルト」になっている人がいいとは思いますけども。

まあ、私だったら、九十九里浜で宇宙人の捕獲に入るなあ。絶対もうすでに(宇宙空間の移動技術を)持っているのは間違いないので。きっと行けると思う。これを研究してたら、千年かかったりして、たまんないからねえ。

◆これがHSUのテキスト
この大川隆法『ロケット博士糸川英夫の独創的な未来科学発想法』という書籍は、単なるイタコ芸ファンクラブの信者に提供するための娯楽本ではない。質問者に幸福の科学大学(HSU)の関係者が選ばれていることからも分かるように、幸福の科学大学 未来産業学部用のテキストとして公表し、文部科学省による大学認可の資料に「これがテキストです」として提出する書籍なのです。上記の「宇宙人ホイホイを作れ」「はい研究します」と言っていた質問者の近藤康司はHSUの準備室副室長なのです。

この霊言を文部科学省の担当者も目を通しているはずで「これが、この大学のテキストなのか」と、さぞ驚いたことだろう。文部科学省が不認可にするのは当然ですね。この霊言を見ると とても納得できます。



●おまけ【小ネタ&ツッコミ集】
《理系さんの部》
P.157-158
◆アトランティス時代は主に「三つの星」と交流していた
小林:当時のアトランティスの研究グループなどが交信していた相手、交流していた相手というのは、どのあたりの方だったのでしょうか。

糸川英夫:そうですねえ。うーん、少なくとも、三つぐらいの星から来てたとは思います。三種類ぐらいはあったと思われますねえ。やっぱり、プレアデスとベガが多かったんですけど、プレアデス、ペガ、および、あとは、おそらくあれは……、うーん……、おおぐま座のほうから来てたかなあ。

小林:おおぐま座?

◆理系さん解説
ベガは星(恒星)だが、太陽みたいなものなので、とてもじゃないが生物など住めたもんじゃない。ベガの第何惑星ならまだわかるけど。

またプレアデスは星団で一つの星ではない。あと、おおぐま座なんてのは、それこそ星じゃなくて星座。地球から見ると まとまった連星に見えるけれど、これらの星座の一つ一つの星は、まとまった星団を構成するのではなく、お互いとてつもなく距離の離れた別個の星なのだ。だから単に ある星座のほうでは どの星なのか全く分からんので、不親切もいいところの言い回しなのだ。せめてミザールとかミラクとかの惑星とかね、言って欲しいもんだわな

大川はこの様な同じ間違いを何度も霊言でしている。引力=磁力しかり。つまりこれも、霊言が大川自身の脳内思考で語られることの証拠である。
大川よ、おぬしは“大宇宙”を創った創造主ではないのか? それがこの本を読んで とてつもなく嘘っぱちに聞こえるのはオレだけだろうか?

◆宇宙エレベーター
糸川英夫:あとは、まあ、SF小説家で「宇宙エレベーター」を書いている人もいるけども、スリランカに住んでいた学者でアーサー・C・クラークだっけ?

「宇宙エレベーター」っていう、なんか高度一万キロメートル以上まで上がっていくっていうのを建てる小説がありました。「バベルの塔」みたいですけど。

もし、そういう「宇宙エレベーター」みたいなのをつくったら、それでスッーと上がっていって、上の発着場からポンと出て、しばらく留まっておく。
そして別の国の宇宙エレベーターの上に降りて、上からまた降りてきたら(目的地に)行けることになる。例えばね。

小林:行けますね。

・宇宙エレベータ ⇒ 言われなくとも、既に実用化を目指して開発が進められている。

・海の上を移動するコーフク大学 ⇒ そりゃいいね 。そのまま日本から出てってくれ w

・カブトムシの様な飛行機が空を飛ぶ  ⇒ ん?バカシ(大川)世代だとそりゃサンダーバード2号のパクリだろ w

・時速300kmで自由に部屋を飛ぶ乗り物 ⇒ 仮に おおまけして部屋が東京ドームでも全く意味なし w どーみても屋外用だろ w ハリポタの箒とか w

・ハエの様に小さいロボット=スパイ兵器など ⇒ ミリサイズのロボットはある。バカシが知らないだけ。 ってか5thエレメントのゴキブリロボのパクリ w

・食糧難だからスモールライトで人を小さくする ⇒ もはや何もいうことはありません。 こんなテキストで学ぶバカ田大学生ってカワイソ wwww〔この大川隆法『糸川英夫の霊言』はHSU私塾幸福の科学大学(=自称、文部科学省は不認可)〕のテキストに指定されています〕

・CO2削減の為、これをエネルギーに変換する ⇒ 人工光合成が研究・開発されている。

・要は全然、独創的じゃないってこと w 大川がパラパラめくりでしか理系本を読んでないから知らないだけ wwwww

・UFOなんか捕まえちゃえばいいんだよ ⇒ これって前から言ってる、未来産業学部の研究テーマなのだが。。 マジですか??

*学園生が、就職を気にしていることについて:
・自分たちで未来科学研究所を作って、そこに就職しちゃえばいい ⇒ ご気楽、大川脳の発想だわ w

・理研なんか、あんなものどうなるか分からん ⇒ 出た~!、大川必殺 小保方切り w なーにが「(小保方さんは)わが国の宝だ。」だ wwwwww 〔編集註:大川隆法の著書で「小保方晴子のSTAP細胞は存在する」での発言〕

P.124
《土星に行く技術は、宇宙人に教えてもらうほうが早い》
糸川英夫 たまたま、幸福の科学のほうでは、今、チャネラーを養成中であるからして、チャネリングをできる人が出てきたら、たぶん、会話が可能なのでね。会話することはできるので、彼らの考え方を聞き出すわけです。

※糸川守護霊って、なぜかKKの内情に詳しいんだね。まるで大川がそのまま喋ってるみたいに聞こえるのはオレの錯覚か?www

P.127
《人間より弱い体で宇宙空間を移動できる宇宙人》

近藤 未来産業学部で、”宇宙人ホイホイ”か何かを使って……(笑)(会場笑)。

糸川英夫 ”宇宙人ホイホイ”ねえ。だから、何に引っ掛かって吸い寄せられるんか、なんで脱出ができなくなるんかを考える。

近藤 ちょっと研究してみます(笑)。

※┐(´∀`)┌ヤレヤレ 近藤海城はコーフク大学の準備室副室長だ。こんなアホなことを言っているから、文科省だって不認可にしたくなるのだ wwwwww

《ここから筆者》
・大川「たぶん糸川先生の「隼」は装甲の薄い零戦より落ちにくかった」⇒いや、隼も装甲ペラペラで有名なんだけど

・「ロケット作りにはAKB48方式がいい」⇒大川は、あの集金システムに憧れているようです

・「バレエ団の足の上げ下げが・・」⇒学生時代のキモヲタぶりを披露。

・「カブトムシ型の飛行機で、戦車を無滑走で飛行させる」⇒戦車は90トンぐらいあるよ。ロケットで打ち上げるの?飛行はできんよな。ってか戦車を飛行させても、大砲撃ったら自分がクルクル回るんじゃないの?技術的説明は一切なし

・「水爆でゴジラが拡大するなら、食糧増産に使える。鯉も30度だと大きくなる」⇒死んだ金魚を解剖させた実父善川レベルのボケっぷり。

・大川「地球の引力は磁石によるもの」「後楽園のジェットコースターが引力で下りて振り子のように上がってくる」⇒その事例は、地球が磁石ではない。ということを証明してるだろ。大川は自己矛盾にも気付かず。職員もツッコまず。

・宇宙航法の技術的説明を質問してるのに、分からないからって「宇宙人をネズミ捕りで捕獲」とかいう話にすり替えてんじゃねぇ!

・小林「霊言や宇宙人で出てきた科学者の9割が宇宙人捕獲の話をする」⇒それって大川自身が「人間を餌に宇宙人を捕まえる」って話が大好きだからだろ

・糸川イタコ「宇宙人カルトじゃないと」⇒大川自身が、洗脳してる信者たちをそういうふうに見てるのが、よーく分かった。

・糸川イタコ「過去世はどうしようかな。日本ではあまり活躍してなさそう」⇒結局、思い浮かばずお茶を濁す。過去世設定ぐらい事前に考えとけよ

・糸川イタコ「早いうちに生まれかわって、幸福の科学大学で研究したい」⇒その大学、もう「不認可」ですけどー。残念!テケテンテン。2018年現在、自称大学の私塾として営業中。

・糸川霊言は大川の致命的ミスだったんで、ついつい買ってしまった。新書版みたいな薄いので出てた。

・使者さんが言ってたけど、このテキスト、前は100万円とか後に15万円とか限定の「大学シリーズ」で売っていたもの。今や1500円。ひどい詐欺ですなぁ。


◆資料元
このページは、2ちゃん(2014年10月12日~11月12日)にアップしてくれていた「理系さん解説」に加筆編集した記事です。オリジナルの「理系さん解説」は、これはこれでまとめて読むと面白く、だいぶカットした部分もあるので、興味ある方は、こちらをご覧ください。

∮HSUテキストの例/『糸川霊言』理系さん解説コピー
http://sakurakaory.blog.fc2.com/blog-entry-349.html

◆関連記事
∮HSU不認可の資料集
http://sakurakaory.blog.fc2.com/blog-category-32.html
 

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